札幌市東区あつき動物病院

お問い合わせはこちら 休診日:火曜、祝日

犬の皮膚肥満細胞腫

皮膚肥満細胞腫は犬の皮膚腫瘍で最も発生率の高いガンです。
動物が太っていることと、肥満細胞腫には何の関係もありません。

腫瘍の形態は湿疹様の小さなものから硬く隆起したもの、柔らかく境界不明瞭なものなど様々です。 腫瘍の経過も緩やかに増大していくものから、急速に増大、転移し、全身状態が悪化して亡くなるなど 非常に悪性度の高いものまで幅広くあります。

予後に影響する因子も多くありますが、発生部位が皮膚粘膜移行部、鼻鏡部、爪床、内臓は悪いことが多く 犬種ではボクサー、パグ、ゴールデンレトリバーは予後が良いものが多い傾向があります。

肥満細胞腫の診断には針吸引生検による細胞診で診断がつくことが多いです。 予後因子であるグレード分類は病理組織検査が必要のため、切除後、腫瘤を病理組織検査に出さないといけません。 肥満細胞腫は悪性腫瘍のため、細胞診による診断後は血液検査、レントゲン検査、エコー検査などを行い ステージ分類を行い、治療の方法を決定します。

皮膚肥満細胞腫の治療は外科適応であれば、手術により十分な余裕を持って切除をすることが第一選択になります。 切除後の肥満細胞腫のグレード、切除状況、病理検査の結果により 経過観察を行う例、放射線治療、ビンブラスチンなどの抗がん剤、イマチニブやトセラニブなど分子標的薬の 投与が必要な例などに分かれます。

当院では、術後の放射線治療や抗がん剤治療が必要とされるが、さまざまな理由により実施できない場合などに 負担の少ないインターフェロン療法オゾン療法を実施することもあります。

肥満細胞腫は急に具合が悪くなることも多いため、早期診断、早期治療が必要です。

あつき動物病院ブログ