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フェレットのコロナウイルス感染症

フェレットのコロナウイルス感染症で以前から良く知られているものには 流行性カタル性腸炎(ECE)の原因となるフェレット腸コロナウイルスがあります。

近年では猫の伝染性腹膜炎に似た症状を起こす全身性の感染症、フェレット全身性コロナウイルスが報告されています。

発生は比較的若い個体に多く、元気食欲の低下、嘔吐、下痢などが見られ、まれに神経症状を呈することもあるようです。

さまざまな臓器で化膿性肉芽腫を形成し、腹腔内リンパ節が腫れることが多い。 その他、腎臓、肝臓、脾臓、肺などでも発生が報告されています。

確定診断には腫大した組織を用いて病理組織検査やPCR検査を行う必要がありますが 体調が悪い例も多く、確定診断が困難な場合は 同様の症状を示すことが多い、リンパ腫やアリューシャン病を除外し 便や血液のPCR検査を併用し、診断につなげます。

本疾患の予後は基本的には悪く、数ヶ月で亡くなることが多いですが 長期生存例も報告されています。

当院で確定診断に至った例では腹腔内腫瘤の形成や、腎臓腫大が見られていました。 今後も増えていく感染症と思われるので、便PCR検査による仮診断や組織診断を行っていき 情報の集積、治療法の検討を行っていきたいと思います。

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