札幌市東区あつき動物病院

お問い合わせはこちら 休診日:火曜、祝日

後大静脈結紮術による右副腎摘出

外科的に摘出したフェレットの副腎疾患の左右罹患率は 右側が20%程度と報告されていますが 超音波検査では右側副腎の罹患率はほぼ半数を占めています。

右副腎は後大静脈に密着して存在しているため、後大静脈から完全に摘出するのは困難なことが多く 後大静脈に浸潤している例や腫瘍が巨大化している場合、 後大静脈を部分的に切除し再建する必要があるが、フェレットでは血管も細く再建が困難な例も多いです。

その場合は後大静脈を完全に結紮し、右副腎の摘出を行います。 フェレットでも後大静脈結紮術による右副腎摘出の症例は報告があります。

フェレットで巨大化した右副腎腫瘍が後大静脈の血流を重度に阻害されている場合 人と同様に側副循環が発達すると考えられていますが フェレットにおいて後大静脈結紮術による右副腎摘出は 門脈高血圧や腸梗塞による重大なリスクが高まるため避けたほうが良いと書かれている文献や 約30%の例において急性腎不全が発生したとの報告もある。 別の報告では術後72時間以内に約30%の症例が循環障害で亡くなったというものもあります。

フェレットにおいては合併症など非常にリスクのある手術ではありますが 右副腎の腫瘍サイズによっては摘出に必要な手術方法でもあります。 右副腎腫瘍がそのフェレットにおいて今現在および今後どのような症状を引き起こすかを よく考慮した上で、摘出の判断をしていく必要があります。

当院においても後大静脈結紮術による右副腎摘出は実施可能です。 右副腎腫瘍でお困りの際にはご相談ください。

あつき動物病院ブログ