札幌市東区あつき動物病院

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猫の避妊・去勢手術

メス猫の避妊手術やオス猫の去勢手術は本来、 外へ行く猫や多頭飼育猫の繁殖を防ぐために行うものですが 室内飼いの単独飼育の猫にもさまざまなメリットがあります。

それでも避妊手術・去勢手術は全身麻酔が必要な手術なので心配ですよね? 避妊手術・去勢手術をする場合のメリットとデメリットについて 実際に知っておきたいことを解説していきます。

メス猫・避妊手術の場合

避妊手術は全身麻酔をかけてお腹を開け、卵巣および子宮を摘出する手術です。 当院では1泊入院の手術です。

メリット
・発情行動がなくなる
避妊手術をしていない猫で困るのが毎年の発情です。 性的な衝動から外に行きたくて夜中までずっと大きな声で鳴かれると飼い主である私達にもストレスになりますし、マンションなどの集合住宅では近所から苦情がきてしまうことも。

避妊手術によって卵巣を摘出するとメス猫の発情行動が起こらなくなります。 私達飼い主にとってもメリットですが、猫本人にとっても性的に満たされない欲求は動物のストレスになることがわかっているので避妊手術によって欲求不満の元になる発情が来なくなり、猫のストレス軽減にも役立ちます。

 

・生殖器系の病気予防
通常、避妊手術では卵巣と子宮を摘出します。 それにより卵巣腫瘍や子宮腫瘍、子宮蓄膿症などの病気を予防。 その他にも猫では腫瘍の中で3番目に発生の多い乳癌の予防効果があります。 報告によって様々ですが生後6ヶ月未満での避妊手術で約90%、1歳未満の手術で 約80%、発症率が少なくなるのです。

このことから避妊手術を受ける際のポイントは1歳未満に避妊手術を受けるということ。 できれば生後6ヶ月より若いうち(生後5ヶ月過ぎくらい)に受けるのが、乳癌の予防のためにも良いといえるでしょう。


オス猫・去勢手術

全身麻酔をかけて精巣を摘出する手術です。 当院では日帰り手術です。

メリット
・喧嘩やスプレー行動、徘徊がなくなることが多い
・オス猫特有のおしっこの臭いも改善します
・発生は比較的稀ですが精巣腫瘍の発生を防いでくれます

 

避妊手術・去勢手術のデメリット

・太りやすくなる
食欲の増加、代謝率の減少や性行動の減少などによって太りやすくなる猫が多いです。 カロリーを抑えたダイエット用のフードなどに変更し対策をとりましょう。

 

・麻酔関連の死亡
健康な猫に行う比較的短時間の手術とはいえ全身麻酔を必要としますので100%安全ということはありません。 基礎疾患のない健康な犬猫に手術を行う場合、ある報告では手術関連の死亡率は1万頭に5頭、約0.05%となっているので命に関わる確率は非常に低いもののようです。

 

まとめ

ここでは代表的なメリットとデメリットを解説してきましたが、避妊・去勢手術で得られる病気予防や発情行動関連のメリットは大きいと考えてよさそうです。
多頭飼育や外へ行く猫は過剰繁殖を防ぐために手術は必要ですよ。 猫の飼育状況や健康な動物に手術をすることの自分の考えを踏まえて避妊・去勢手術をするかどうかぜひ考えてあげてください。

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