札幌市東区あつき動物病院

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猫の最新ワクチンプログラム

子猫や成猫を迎えたらワクチンをどうすればいいのか迷いますよね?
ワクチン接種については昔に比べると変わってきていることなどがありますので、最新のWSAVA(世界小動物獣医師会)のガイドラインに基づき日本でのワクチン接種について説明していきます。

猫の接種すべきワクチン3種

猫のワクチンで全ての猫が接種すべきなのは「猫汎白血球減少症ウイルス」「猫ヘルペスウイルス」「猫カリシウイルス」の3種類です。

ワクチンの種類としては他にも「猫白血病ウイルス」「クラミジア」「猫免疫不全ウイルス(猫エイズ)」がありますがこれらは飼育環境に応じて(外に行くのか?同居猫にエイズや白血病のキャリア猫がいるのか?)接種の必要性があればワクチンを打つという考え方です。

ワクチン接種スケジュール

生後2か月以降で1か月ごとに2~3回接種が基本です。打ち始めが早すぎたり、最後のワクチンが早すぎると母猫の母乳からの免疫が影響してワクチンの効果が弱くなるので注意が必要です。

1年後にもう1回追加接種して、その後は猫の飼育環境に応じて1年もしくは3年に1回接種していきます。

毎年接種が推奨されているのは次の3つ。「ペットホテルに預ける」「外へ行く」「多頭飼い」。それ以外では3年毎もしくはワクチンの効果を図る「抗体検査」を行い、ワクチン接種の必要性を決定します。ある報告では3年後のヘルペスウイルスのワクチン効果が不完全になっていた例もあるようなので、できれば抗体検査を行い、その結果によってワクチン接種をどうするべきか決めるのがいいでしょう。

ワクチンのデメリット

ワクチン注射部位肉腫:注射をした場所にガンができることがあります。発生率は0.01%以下と低いですが、発生することも考えて最近ではワクチンを接種する場所は後ろ足に打つことが多いようです。

アナフィラキシー:命にかかわることもある重篤なアレルギー反応です。国内での発生率は0.01%以下と稀です。

慢性腎臓病との関連:毎年のワクチン接種が慢性腎臓病の発生率を高めている可能性があるとする一部の報告があります。

まとめ

猫のワクチン接種はリスクの高い「ペットホテルに預ける」「外へ行く」「多頭飼い」はもちろん、完全室内飼いでもリスクは下がりますが、一緒に住んでいる人が外からウイルスを持ち込んでしまうため、ワクチン接種は必要です。

ただし、必要以上のワクチン接種は行わないほうが良いことは確かなので、自分の猫の飼育環境を考えたうえで接種の頻度を獣医師と相談して決めていくと良いでしょう。

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