皮膚病・アトピーの診察

アトピー、原因不明の脱毛が治らなくて困っていませんか?

当院では皮膚病の診断・治療に力を入れています。
特にアトピー性皮膚炎、原因不明の脱毛症の診断・治療については数多くの知見、経験を持っているのでお任せください。

アトピー性皮膚炎では副作用を出来る限り軽減したステロイド治療、皮膚の状態に合わせたシャンプー療法といったオーソドックスな治療から インターフェロン療法、 シクロスポリン療法、オクラシチニブ療法、オゾン療法減感作療法 漢方といった新しい治療法まで状態、希望に合わせ実施していきます。

食物アレルギーでは、経過、皮膚症状から食物アレルギーを疑った場合、アレルギー検査の正しい見方、アレルギー検査をしない場合の低アレルギー食の選び方など、その子にあった食事を選べるようアドバイスいたします。

原因不明の脱毛症でお悩みのわんちゃんも数多くいると思います。 特に痒みのない脱毛症は適切な診断を行なわないと、治療はうまくいきません。 基本的な皮膚検査の他、一般血液検査、ホルモン検査、皮膚病理検査などを実施し、診断をしていきます。

痒みや脱毛でお困りのわんちゃんはぜひ一度ご相談ください。きっとお力になれると思います。

<治療例>

当院の皮膚科診察の流れ

  1. 飼い主様から症状・経過・皮膚症状以外の症状はないかなど、お話を詳しく伺います。
  2. 動物を詳しく観察し、皮膚症状を細かくみていきます。
  3. 典型的な一部の例を除き、全例で基本的な被毛検査、皮膚塗抹検査を行い、細菌・マラセチア・真菌・寄生虫の感染を除外していきます。異常が見つかった場合や疑われる病気がある場合は その治療を行い、治療の反応をみます。
  4. さらに詳しい検査が必要な場合は、アレルギー検査、培養検査、ホルモン検査、皮膚生検などを実施して診断に近づくようにします。

当院で実施可能な皮膚検査は「被毛検査」「皮膚塗抹検査」「ウッド灯検査」「アレルギー検査」「ホルモン検査」「細菌培養検査」「皮膚生検」などが挙げられます。

オゾン療法による犬猫のアトピー性皮膚炎の治療

当院は人医療で実施されているオゾン療法を動物達にも実施できます。 オゾン療法について詳しく

なかなか治らない犬猫のアトピー性皮膚炎の治療にオゾン療法を行った場合、治療の有効率は約70%と言われており、 インターフェロン治療やシクロスポリンの投薬に並んで非常に効果がある治療法です。

30%程度の子はオゾン療法のみで劇的に効果があるため、 その他の薬による治療をやめられます。

40%程度の子はオゾン療法単独では維持ができませんが、ステロイドやシクロスポリンなどアトピーの治療に使う薬を減らすことができるので、 薬の副作用の軽減や治療費のコストダウンにつながります。

なかなか治らないアトピー性皮膚炎の治療で諦めかけていた方、ステロイドを使いたくない方などに、ぜひ試していただきたい治療法です。

当院では動物専用のオゾン発生器を使用しオゾン濃度を正確に計測、安全かつ効果的なオゾン療法を受けることができます。

オゾン療法

当院は人医療で実施されているオゾン療法を動物達にも実施できます。

オゾン療法とは ヨーロッパで主に行われている医療用のオゾンガスを用いた様々な治療法の総称で オゾン(O3)と生体物質との反応により、自然治癒力を高める治療法です。 犬猫などの小動物に対して主に行われているのはオゾンガス注腸法、皮下注射法(局所注射法)、少量自家血療法などがあります。

オゾン療法の効果として以下の作用があります

  • 体内の酸素化
  • 末梢循環の改善
  • 免疫機能向上(TNF、GM-CSF、インターロイキン、インターフェロンなどのサイトカイン上昇)
  • 抗酸化力を向上
  • アンチエイジング

腫瘍治療における免疫療法として抗腫瘍効果やQOLの改善、手術後の再発予防、従来の治療法と併用して抗がん剤の副作用軽減などが期待できます。 当院ではオゾン療法の効果を高めるためにインターフェロン療法を併用しています。

アトピー性皮膚炎などの皮膚病の治療にも非常に効果を発揮し、従来の治療法では改善が困難な例にも効果がみられることが多いと言われています。

高齢動物で何となく最近元気がないといった症状にも有効例が多いのも特徴です。

負担の少ない腫瘍治療やアトピー性皮膚炎などでお困りの方にぜひ実施してほしい治療法です。

上記のほか慢性腎不全、自己免疫疾患、ウィルス性疾患、糖尿病、椎間板ヘルニア、骨折、動脈閉塞性疾患、 脳神経退行性疾患など幅広い疾患に対して使用できます。

当院では動物専用のオゾン発生器を使用しオゾン濃度を正確に計測、安全かつ効果的なオゾン療法を受けることができます。

オゾン療法 慢性腎不全への応用

オゾン療法は慢性腎不全への効果は認められているのですが、動物に対してどの程度効果があるのか、どのようなプロトコールがあるのか情報が少ないのが現状です。

当院でも慢性腎不全に対してオゾン療法を実施しています。血液検査数値が低下した例、検査数値は変化が少ないけれども体調が回復した例、皮下点滴の頻度を減らせた例などあります。

オゾン療法だけですべてが改善するわけではありませんが、腎不全の補助療法として期待しています。 また今後は腎不全の進行を抑制する効果を期待して、腎機能低下初期のころから実施していくことができればと思います。
まだまだ動物医療では情報が少ないオゾン療法ですが、今までの慢性腎不全の治療に併用してさらなる治療効果を発揮してくれるでしょう。

ペットの漢方治療

漢方

漢方はペットそれぞれの今の状態に合わせて処方するため、同じ病気であっても異なる漢方の処方になることがあります。 そのためその子にあった治療、負担の少ない治療を行っていくことができるのです。

東洋医学の漢方治療は次のような疾患・動物に対して有効に治療できます。

  • 従来の西洋医学的治療の効果が乏しい老齢動物、慢性疾患
  • 検査では異常がみられないけれど、何だか具合が悪そう
  • 病気の再発防止、病気をしない体つくり

当院では西洋医学的治療では維持・コントロールが困難な例や副作用や治療の負担をできるだけ軽減するために 従来の標準的な治療に加えてペット用の漢方を併用して治療効果の改善を図り、負担の少ない治療をご提案しています。

具体的にはアトピー性皮膚炎、再発を繰り返す膿皮症、脱毛・薄毛、皮膚・毛の乾燥 などの皮膚疾患、慢性的な下痢・嘔吐、食べムラなどの消化器疾患、腫瘍の進行抑制、手術後の再発予防、ガン動物の生活の質(QOL)改善 などの腫瘍疾患、椎間板ヘルニア、関節炎、靭帯損傷などの運動器疾患、 ストレス、血栓症、脳梗塞予防、てんかん、膀胱炎、高脂血症など様々な病気に対し漢方を使用することができます。

当院で使用しているペット用の漢方は動物用に調整されており、形は錠剤です。散剤(粉)にしても味がよく 投与しやすいので続けやすいのが特徴です。動物に負担の少ない治療をしたい方。漢方をぜひおすすめします。