フェレットのジステンパーワクチン

2018/12/4

札幌市東区あつき動物病院です。フェレットのジステンパー予防ワクチンについてです。

犬ジステンパーウイルスはフェレットにも感染し、犬同様、致死的な症状、経過をたどるためワクチンによるジステンパーの予防を行なうことが望ましいです。

フェレットに用いる犬ジステンパーワクチンは鶏卵培養を行なったウイルスを用いた弱毒生ワクチンが良いとされています。
不活化ワクチンはフェレットでは効果が不確実であるようです。

接種プログラムとしてはアメリカフェレット協会では生後8週目に接種した後、3週間間隔で11週、14週目に接種することを推奨しています。
また発表されている文献では生後6~14週目とその2~3週間後に追加接種をする方法が載っています。

アメリカなどではフェレット用にジステンパーワクチンが開発されておりFERVAC-Dが有名ですが、フェレットへの安全性は必ずしも高いとは限らないようで、アメリカでもあえて犬用のワクチンを用いることがあるようです。

日本ではフェレット用のワクチンは開発されておらず、犬用の製剤を使用するしかありません。犬用のジステンパーワクチン単体のものは販売されておらず他のワクチンとの混合になっています。そのためできるだけ混合されている成分の少ないものを用いるほうがいいかと思われます。
どこの製剤がいいというのはフェレットにおける抗体価と副反応のデータを比べられる環境にいないので言及は避けます。

ワクチンアレルギーとしては急性の反応であるアナフィラキシーショックや遅発性に起こる顔面の浮腫や嘔吐、下痢などの症状を示すものもある。犬と異なり60分以内に起こることが多いようです。

札幌でフェレットのジステンパーワクチン予防接種はあつき動物病院へご相談ください。