血液検査によるがん検診(Nu.Q Vet Cancer Test)

2025/1/17
犬のがん検診

札幌市東区あつき動物病院で血液検査による犬のがん検診を行えるようになりました。

10歳以上の犬の約半数はガンを発症すると言われています。
体の中に発生する癌はわんちゃんを外から見ても気づいてあげられません。
また症状を出した時には重篤な状態になっていることもあります。

そのため健康そうに見える動物のがん検診の重要性は高いと言えるでしょう。
従来では身体検査、血液検査、尿検査、レントゲン検査、エコー検査などを行い腫瘍を検出していました。
健康診断でさまざまな画像検査をすべての動物に行うことは難しい側面もあるため、血液検査のみで腫瘍の可能性を調べることができるのはこの検査のメリットです。

この血液検査によるがん検診は以下のような例が向いていると考えられます。
・気軽にがん検診を受けたい
・従来の画像検査に加えて腫瘍マーカーのような検査も行いたい
・腫瘍が疑われるが細胞診、組織検査を実施しづらい場所に腫瘍が存在する

Nu.Q Vet Cancer Testで検出できる腫瘍は以下の7種類です
リンパ腫、血管肉腫、組織球性肉腫、骨肉腫、肥満細胞腫、悪性黒色腫、軟部組織肉種

それぞれの腫瘍の特異度は97%と高いので偽陽性は出づらいのですが
リンパ腫、血管肉腫、組織球性肉腫の3腫瘍以外は検出感度が低いため主にこの3種類の腫瘍のスクリーニング検査と考えた方が良いと思われます。

血液検査による犬のがん検診を受けてみたい方は半日ドック、定期的な血液検査のオプション検査として実施できますので詳しくは札幌市東区あつき動物病院までご相談ください。