犬と猫の食物アレルギー

2023/5/22

札幌市東区のあつき動物病院です。今回は犬猫の食物アレルギーでフード変更時に痒みが改善するまでの期間についてです。

犬と猫のアレルギー性皮膚炎には主にアトピー性皮膚炎と食物アレルギーがありますが、食物アレルギーの診断、治療には除去食試験が必要です。

よく食事を変えたけれど痒みが変わらないというお話を診察時に伺います。
食事を変更した後に痒みが低下するのには結構時間がかかるものなのです。
文献によると患者の80%で痒みなどの症状が改善するのにかかる期間は犬で5週間、猫で6週間。90%以上の犬猫で症状が改善するには8週間かかると言われています。
そのためその食事が体にあっているか確かめるには2か月間同じ食事を試す必要があります。
2か月以上試しても痒みなどの症状が改善しない場合はそれ以上食事を続けても良くならない可能性が高くなります。

合わない食事を与えた場合に痒みなどの症状が出るまでの期間は犬で当日に症状がみられるのは9%、2日目までは21%。
50%で症状の悪化がみられるのは5日間、90%の犬で悪化がみられるには14日かかります。
猫では27%で当日に症状の悪化があり、50%で悪化みられるのは4日間。90%で悪化みられるのは7日と猫の方が早く症状が悪化するようです。

痒みが改善するのも悪化するのも思っている以上に時間がかかると考える必要があります。

当院ではアトピー性皮膚炎、食物アレルギーをはじめ、皮膚病の診断、治療に力を入れています。札幌で犬猫の皮膚病にお困りでしたらあつき動物病院までご相談ください。