猫の便秘症に対する治療提案

2021/7/21

札幌市東区のあつき動物病院です。今回は中高齢猫に多い便秘症です。便秘も重度になると食欲がなくなってしまったり、吐いたり、動物病院で摘便を行う必要が出てきてしまいます。

猫は中高齢期になると他の動物に比べ便秘で困ることが多い動物です。

一般的な便秘の症状は便が最近硬く大きくなってきた、もしくは硬く小さい便をするようになってきた、排便が数日見られない、いきむ時間が長い、いきんでいるのに便が出ないことがある、いきんで吐いてしまうなどが見られます。

便秘の原因としては環境ストレス、トイレの数不足、慢性腎臓病による脱水、腫瘍による圧迫、骨盤狭窄などが原因としてありますが、特に原因が見当たらない特発性が多いようです。

一般的には上記の便秘を引き起こす異常がないか、身体検査、レントゲン検査、エコー検査、血液検査などを実施し、明らかな異常が見られない場合は食事療法(可溶性繊維食)、便軟化剤、胃腸運動改善薬を投与し治療していきます。

この他にも便秘の原因として足腰の弱り、脊椎症、骨関節炎による痛みなども排便を避ける要因となり便秘を引き起こします。

そのため足腰の問題が疑われる場合や従来の治療に対する反応が悪い場合は、痛みを和らげる治療、関節炎の治療、漢方薬で足腰の動きをサポートしてあげると便秘症状がコントロール可能になる例もあります。

当院では足腰の治療のため非ステロイド系の消炎鎮痛剤、関節炎治療のための注射、漢方薬、サプリメントを併用して便秘症の治療に当たっています。

札幌で猫ちゃんの便秘で困っている方がおりましたら、ぜひ札幌市東区のあつき動物病院へご相談ください。