治らない皮膚病に寄生虫の関与がある場合

2022/5/27
ニキビダニ

札幌市東区あつき動物病院です。当院は犬猫の皮膚病について力を入れて勉強しており診療経験も豊富です。

皮膚病の転院例でたびたび見るのが、アトピーや膿皮症の治療をしているのに思うような改善がないワンちゃん、ネコちゃんで再度皮膚検査を行うと疥癬やニキビダニなどの皮膚に寄生する寄生虫が見つかる例があります。

こういった動物で寄生虫の駆除を行うと今まで治らなかった皮膚病がみるみるうちに改善することも多く経験します。

カイセンやニキビダニは典型的な皮膚症状を示す場合もありますが、アトピーや膿皮症でよく見る湿疹やカサブタなど、見た目だけでは判断できない病変も多くあります。

当院ではその動物が初めて皮膚病になった場合は皮膚検査を行い細菌、真菌(カビ)、寄生虫を除外していきます。実際は寄生虫がいるのにも関わらず、皮膚検査で寄生虫が見つからない例もあるため、初回診察時の診断に基づいて治療をしても思うように改善しない場合は何回か皮膚検査を繰り返したり、試験的に駆虫薬を投与することもあります。

近年は疥癬やニキビダニの治療薬で良いものが出てきていますので、外部寄生虫の試験治療もやりやすくなりました。

犬猫の痒みを伴う皮膚病で、治療の反応が悪い場合は寄生虫の試験駆虫も選択肢として考えても良いでしょう。これは皮膚病の教科書的にも推奨されています。

札幌で犬猫の皮膚病でお困りの方がいらっしゃいましたらぜひ、あつき動物病院にご相談ください。