尿失禁は尿意とは関係なくポタポタ垂れてきたり、寝ている場所に尿をしてしまったりします。
原因は様々あり、それぞれ治療法は異なります。
今回の漢方薬での治療は老齢性尿失禁や尿道括約筋機能不全が適応です。
尿失禁の原因は蓄尿不全と尿の排出障害に分けられるため身体検査、エコー検査、レントゲン検査、尿検査、尿路造影検査などを行い診断をつけていきます。
◻︎ 蓄尿不全
・形態的な異常
・膀胱、尿道の炎症
・尿道括約筋機能不全
・老齢性失禁
◻︎ 尿の排出障害
・尿道、膀胱、前立腺疾患による閉塞
・膀胱・尿道括約筋の収縮障害
尿道括約筋機能不全は性ホルモンの減少が関与していることが多いため、性ホルモン製剤の投与が第一選択です。
ただ、治療の反応が乏しい場合や長期的な性ホルモンの投与は副作用のリスクが高まるため、漢方で改善するのであれば長期投与、副作用の観点からも漢方薬のメリットが多くなります。
老齢性尿失禁は老化に伴って膀胱容量の減少や運動性の低下により失禁するようになるため加齢に伴う変化は漢方薬が効果的です。
このように尿失禁の長期的な治療には漢方薬が効果的な場面も多いため、尿もれでお困りでしたらあつき動物病院までご相談ください。