犬のアトピー性皮膚炎とは?症状・原因・治療法について

2026/9/28

「最近、愛犬が体をかゆがっている」「足先をずっと舐めている」「耳の炎症が何度も繰り返す」

このような症状が続いている場合、犬のアトピー性皮膚炎が原因かもしれません。

犬のアトピー性皮膚炎は非常に多く見られる皮膚疾患の一つで、完治が難しい病気ではありますが、適切な診断と治療を続けることで症状をコントロールし、快適な生活を送ることができます。

犬アトピー性皮膚炎の症状や原因、治療方法、自宅でできるケアについて詳しく解説します。

犬のアトピー性皮膚炎とは?

犬のアトピー性皮膚炎とは、花粉やダニ、ハウスダスト、カビなどの環境中のアレルゲンに対して過剰な免疫反応を起こし、慢性的なかゆみや皮膚炎を引き起こす病気です。

人のアトピーと同じように体質が関係しており、一度発症すると長期間付き合っていく必要があります。
特に1〜3歳頃に発症することが多く、若い犬でかゆみが続く場合にはアトピー性皮膚炎が疑われます。

犬のアトピー性皮膚炎の主な症状

犬アトピー性皮膚炎では、以下のような症状が見られます。

・体を頻繁に掻く
・足先を舐め続ける
・顔や口周りをこする
・耳をかゆがる・外耳炎を繰り返す
・お腹や脇の皮膚が赤くなる
・毛が抜けて薄くなる
・皮膚が黒ずんで厚くなる
・細菌感染やマラセチア感染を繰り返す

初期は「少しかゆそう」程度ですが、放置すると慢性化し、皮膚の状態が悪化してしまいます。

アトピーになりやすい犬種は?

遺伝的な要因が大きく関係しているため、以下の犬種では発症しやすいことが知られています。

・柴犬
・フレンチ・ブルドッグ
・トイ・プードル
・シーズー
・ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア
・ミニチュア・シュナウザー
・コッカースパニエル
・レトリーバー

もちろん、どの犬種でも発症する可能性があります。

犬アトピー性皮膚炎の原因

アトピー性皮膚炎は一つの原因だけではありません。

◻︎環境アレルゲン

代表的なものは
ハウスダスト
ダニ
花粉
カビ
草
などです。
北海道では春から秋にかけて花粉や植物による影響を受ける犬も少なくありません。

◻︎皮膚のバリア機能の低下

健康な皮膚は外からの刺激を防ぐ役割があります。
しかしアトピーの犬ではバリア機能が弱く、アレルゲンが皮膚に入り込みやすくなっています。

◻︎遺伝的要因

体質的にアレルギーを起こしやすい犬では、少量のアレルゲンでも症状が現れることがあります。

犬アトピー性皮膚炎の診断方法

アトピー性皮膚炎を一つの検査だけで確定することはできません。
まずは以下の感染症、アトピー以外のアレルギー性疾患を除外します。

ノミアレルギー
食物アレルギー
疥癬
毛包虫症
細菌感染
真菌感染

必要に応じて以下の検査を組み合わせて総合的に診断します。
犬の皮膚病は症状が似ていることが多いため、正確な診断には皮膚科診療の知識、経験が重要です。

皮膚検査
毛検査
食事療法(除去食試験)
血液検査
アレルギー検査

犬のアトピー性皮膚炎の治療方法

①アレルギー症状を抑える薬

JAK阻害薬(ゼンレリア、アポキル)
抗体医薬(サイトポイント)
シクロスポリン
ステロイド

近年は副作用を抑えながら高い効果が期待できる新しい治療薬も増えています。

②スキンケア

皮膚のバリア機能を保つことは非常に重要です。
薬用シャンプー、保湿剤を定期的に使用することで症状の改善につながります。

③感染症の治療

アトピーの犬は細菌感染、マラセチア感染を起こしやすいため感染を合併している場合は抗菌薬や抗真菌薬を使用します。

④アレルゲン対策

完全に取り除くことは難しいですが、

部屋をこまめに掃除する
空気清浄機を使用する
寝具を清潔に保つ
花粉の多い日は散歩後に体を拭く
などが効果的です。

⑤食事管理

皮膚の健康をサポートするオメガ3脂肪酸を多く含むフードを選ぶことで皮膚症状のコントロールしやすくなります。

アトピーは治るの?
「完全に治りますか?」という質問をよくいただきます。
残念ながら犬のアトピー性皮膚炎は完治が難しい病気です。しかし

適切な薬
スキンケア
生活環境の改善
を続けることで、多くの犬が快適な生活を送れています。
早めに治療を始めるほど、皮膚の状態を良好に維持しやすくなります。

当院では上記のような一般的なアトピー性皮膚炎の治療のほか、自身の免疫を調整して薬から離脱するためのシンバイオティクス、オゾン療法なども取り入れています。

動物病院を受診したほうがよい症状

以下のような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。

かゆみが2週間以上続く
夜も眠れないほど掻いている
耳の炎症を何度も繰り返す
足先を舐め続ける
毛が抜けてきた
皮膚から臭いがする
赤みや湿疹が広がっている

札幌市で犬の皮膚科をお探しならあつき動物病院へご相談ください

札幌市東区で犬の皮膚科診療に力を入れている動物病院として、アトピー性皮膚炎をはじめ、外耳炎、細菌性皮膚炎、マラセチア皮膚炎、アレルギー性皮膚炎など幅広い皮膚疾患の診療を行っています。

皮膚病は見た目が似ていても原因が異なることが多く、それぞれに適した治療が必要です。当院では丁寧な問診と皮膚検査を行い診断をしっかり行った上で、生活環境や体質に合わせた治療をご提案しています。

また、薬だけに頼るのではなく、シャンプーや保湿剤の選び方、食事管理まで総合的にサポートいたします。

札幌市東区はもちろん、北区・白石区・中央区・西区・清田区・江別市など近隣地域からも多くの皮膚病患者様にご来院いただいております。

「最近かゆがることが増えた」「皮膚病を何度も繰り返している」と感じたら、あつき動物病院までお気軽にご相談ください。