札幌市東区あつき動物病院です。今回は犬の皮膚病の転院症例が多い疾患である脱毛症の治療についてです。
犬の毛が抜けてしまい脱毛を起こし、発毛不全により毛が生えてこない病気はさまざまあります。
代表的な病気としてアロペシアX(脱毛症X)、淡色被毛脱毛症、黒色被毛脱毛症、パターン脱毛、毛刈り後脱毛などがあります。
これらの病気は基本的には痒みがほとんどないことが特徴で皮膚炎などもみられません。そのためアトピー性皮膚炎の治療やステロイド治療などには反応することはありません。
それぞれの疾患の治療法に従来からメラトニンの治療や皮膚の保湿、サプリメントの投与などがありますが、なかなか発毛しない例も多く、今までは治療に反応がない場合、発毛を諦めるしかないこともありました。
そこで当院では発毛不全の治療に漢方薬を取り入れるようにしています。当院での脱毛症における漢方治療は始まったばかりのため、治療の反応性がどの程度見込まれるのか未知数なところがありますが、発毛不全に対する漢方薬の薬効もあるため期待している所です。
漢方薬は副作用も少なく、慢性疾患の長期投与に向いているため、従来からの治療法に併用することもできます。
犬の脱毛症で治療に反応がなく諦めかけている場合は漢方治療をおすすめします。
札幌市で犬猫の脱毛症治療についてはあつき動物病院までご相談ください