イブプロフェン中毒

2018/12/4

札幌市東区あつき動物病院です。今回は解熱剤の誤飲の話です。

先日、イブプロフェンを誤食した犬が来院しました。

イブプロフェンは市販薬にもあり一般的なNSAIDで鎮痛解熱剤として広く扱われています。
しかし、犬、猫では安全域が狭く、小動物領域では処方されることはなく、誤食による中毒がほとんどです。

過量投与による症状としては嘔吐、消化管出血、発作、低血圧、徐脈、頻脈、心房細動、代謝性アシドーシス、昏睡、急性腎不全、ナトリウム停留、高カリウム血症、呼吸抑制などの症状があります。

幸いなことに、死亡する例は診たことはありませんが、犬では50mg/kgでも中毒量になり得るようなので遭遇する可能性は十分にありそうです。

誤食によるものと考えると、犬、フェレットなどはその危険性が高そうです。

札幌で異物誤食・中毒の治療はあつき動物病院へご相談ください。