札幌市東区のあつき動物病院です。
犬猫のアトピー性皮膚炎や皮膚病の治療に力を入れています。
今回はアトピー性皮膚炎の根本的な治療についてです。
アトピー性皮膚炎の治療は薬によってアレルギー症状や炎症を抑えることがメインで薬によって症状は緩和されますが、薬をやめると症状が再燃するため長期投薬が必要です。
近年ではアポキルやサイトポイントなどの治療薬の登場で副作用も少なく長期治療できるようになってきていますが、やはり投薬治療からの離脱を図りたいものです。
そこで当院にてシンバイオティクスによるアトピー性皮膚炎の治療を行えるようになりました。
この治療は人医学でもプレバイオティクス(腸内の有用菌を選択的に増やす成分)、プロバイオティクス(体に有用な乳酸菌やビフィズス菌など)を併用したシンバイオティクスによる様々な疾患に対する効果の検証が行われており、アトピー症状緩和に関しても効果が期待されています。
ケストース、乳酸菌パラカゼイ、乳酸菌プランタラムの併用により制御性T細胞を活性化しTh1/Th2の免疫バランスを調整することによってアトピー性皮膚炎の根本原因である免疫の暴走を改善します。
この治療によって多くの動物が半年以内に薬剤治療からの離脱や症状の緩和を達成できるようです。
動物医療においても藤田医科大学の先生が2023年に犬のアトピー性皮膚炎におけるシンバイオティクスの有用性を発表されています。
ケストース(錠剤)、乳酸菌パラカゼイ(カプセル)、乳酸菌プランタラム(錠剤)を犬猫それぞれに合わせた組み合わせで投与していきます。
多くは6ヶ月を目処に改善が見られますが、遅れて改善する例もあるため可能であれば1年間は試していただきたい治療です。
まずは今までの治療に併用していき、皮膚症状が改善してきたら従来の投薬治療を減量、離脱していきます。
副作用もほぼない治療でアトピーの根本改善を目指してみませんか?
ご希望の方は札幌市東区あつき動物病院にて診察時にお問い合わせください。
当院ではVexxJapanの製品を取り扱っています。