犬アトピー性皮膚炎の新しい治療薬「ゼンレリア」

2024/12/6
ゼンレリア

札幌市東区のあつき動物病院です。犬猫の皮膚科診療に力を入れています。
犬のアトピー性皮膚炎の治療に新しいお薬が登場しました。
ゼンレリア(イルノシチニブ)です。

ゼンレリアは犬のアトピー性皮膚炎の第一選択薬として使われているアポキルと同じ
仲間のJAK阻害剤という薬です。
アレルギーに関わるサイトカイン伝達を阻害して痒みや皮膚炎症状を改善します。

アポキルとの違いは
効果の持続時間が長いため1日1回の投与で維持することができます。
JAKを非選択的に阻害するためアポキルが効かない症例にも効果を発揮する可能性があります。

・アポキル1日1回の投与ではかゆみを抑えられる時間が短い
・アポキルである程度かゆみは抑えられているがもう少し良い状態を保ちたい
・従来のアトピー性皮膚炎の治療薬ではコントロールが困難
などの場合が現状では適応になると思います。

アトピー性皮膚炎の治療でお困りのわんちゃんはあつき動物病院へご相談ください。
シンバイオティクスや漢方、オゾン療法を併用した減薬治療も行なっています。