フェレットの後躯麻痺

2018/12/4

札幌市東区あつき動物病院です。フェレットの後ろ足がふらつく場合に考えられる疾患についてです。

鑑別診断リスト
・インスリノーマ
・感染症(アリューシャン病、ジステンパー、コロナウイルス)
・リンパ腫
・慢性疾患(慢性下痢、肝、腎不全、副腎疾患、心疾患)
・脊髄疾患
・骨、関節疾患
・中枢神経系疾患

フェレットの場合、筋骨格系や神経系の異常よりも消耗性疾患や感染症から後肢麻痺やふらつきを示すことが多い。
そのため臨床現場では臨床症状および簡単な神経系テスト、スクリーニングとして血液検査、レントゲン検査を行い仮診断をすることが多い。
仮診断における治療に対して反応が悪い場合はCT、MRI、脊髄造影、骨髄穿刺が出来れば行い、不可能ならば定期的に血液検査、レントゲン撮影を行う。
経過を辿ることによってリンパ腫や多発性骨髄腫などを疑う所見が出てくることもあるようです。

フェレットの後ろ足のふらつきは低血糖によく見られる症状ですが、原因は多岐に渡ります。検査治療はあつき動物病院へご相談ください。