記事一覧

札幌市東区あつき動物病院です。フェレットの副腎疾患治療法編です。 副腎疾患の治療には外科治療および内科治療がありますが、オペ適用でない理由がない限り基本的には根治治療である外科を検討します。 手術適応として以下の3点を検討します。 ・……
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札幌市東区あつき動物病院です。フェレットの副腎疾患の診断編です。 (1)はじめに 発症は平均3.5歳。早いフェレットでは2歳ごろから。 詳細な原因は不明ですが以下の関与が指摘されています。 ・遺伝(ヒドロキシラーゼ欠損) ・性成熟……
札幌市東区あつき動物病院です。今回はフェレットでよく見られるリンパ腫についてです。 リンパ腫はフェレットに好発する腫瘍の1つで、病因はレトロウイルスが疑われているが未確定である。 一部では除草剤散布との関係が示唆されているがフェレットで……
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札幌市東区あつき動物病院です。今回はフェレットのしっぽの先によくできる腫瘍についてです。 主に尾の先端に発生するが頚椎や胸椎での発生も報告されている。頚部の脊索腫では運動失調や後躯麻痺などの神経症状が報告されているが尾に発生したものは一般……
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札幌市東区あつき動物病院です。フェレットの後ろ足がふらつく場合に考えられる疾患についてです。 鑑別診断リスト ・インスリノーマ ・感染症(アリューシャン病、ジステンパー、コロナウイルス) ・リンパ腫 ・慢性疾患(慢性下痢、肝、腎不……
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札幌市東区あつき動物病院です。フェレットの皮膚によくできる腫瘍、肥満細胞腫についてです。 フェレットでは皮膚に好発し良性の挙動をとる。主に体幹に発生し単独または多発性に発生し、丘疹状の腫瘤で脱毛や発赤がみられ、黒色の滲出性の痂皮があること……
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札幌市東区あつき動物病院です。フェレットでよく見られる脾臓の腫れについてです。 脾臓の機能は主に造血、血球の破壊、血液の貯蔵です。 フェレットの脾腫の発生機序 ・生理的 ・髄外造血:骨髄の機能が低下した場合もしくは正常な個体でも行わ……
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札幌市東区あつき動物病院です。フェレットの採血や血管留置は慣れていないと難しい処置です。 □ 静脈採血 フェレットの採血は教科書的には容易と言われていますがエキゾチック専門の先生曰く、無麻酔では困難であるとの話もあり鎮静下で行うこともあ……
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札幌市東区あつき動物病院です。 前回のフェレットの臨床検査について、つづきです。 □ 心電図検査 フェレットではおとなしくしている時間が短いため実施が困難です。フェレットバイトを舐めさせたり、クリップの先にアル綿をつけるなどの工夫をし……